ビタミンCを効率よくとれる果物とは?
「ビタミンCの多い果物」と聞いて、最初に思いつくのは、「レモン」ではないでしょうか?
みなさんは、レモンを普段どのくらい食べていますか?
確かにレモンにはビタミンCが豊富です。
しかし、日頃レモンだけでビタミンCを補うのは大変ですよね。
そこでどのような果物を食べると、効率的にビタミンCをとることができるのかを、
まとめてみることにしました。
ビタミンCは、1日のうち3食に分けて40mg前後ずつとることが最も好ましいとされ、
下記は、適量をとることのできる果物の一覧です。
(詳しい必要量について→ビタミンCが必要な人とは?)
次に紹介する果物は、果物の中でもビタミンCが特に多く含まれるものです。













<1回で適量(40mg前後)のビタミンCをとれる果物>
※( )は1回分とする量
ゴールドキウイ (薄切り2切れ) グリーンキウイ (1個) いちご (1/4パック)
生のパイナップル (一口カット5切れ) ライチ (7個) 柿 (半分)
グレープフルーツ ・ オレンジ ・ 夏みかん ・ 伊予柑 ・ デコポンなどの大玉柑橘類 (半分)
みかん (3個) レモン (半分)
いかがでしょうか?
レモン半分とオレンジや柿半分はだいたい同じくらいのビタミンCが
とれることがわかりますね。
これでビタミンCのためにレモンばかり食べる必要はなくなりましたね。
残念ながら、バナナやなどその他の果物にはビタミンCはわずかにしか含まれていないので、
ビタミンC摂取のためには上記の果物を意識して購入する必要があります。
☆レモン果汁は果肉よりもビタミンCがはるかに少ない?!
レモンの果肉にはビタミンCが豊富ですが、果汁にするとビタミンCが
半分ほど壊れてしまうのが判明しています。
もしもレモン果汁だけで適正量のビタミンCをとりたいのであれば、
レモンを3個分絞ってすべて飲み干さなければならない計算になります。
「レモン水」として少しのレモン果汁を入れた水を飲んでも
ビタミンCを十分摂取したことにはならないのが事実なのです。
〈参考:食品成分表データベースより〉
・レモン1個当たりから食べられる果肉の量約83g→ビタミンC量83mg
・レモン1個当たりから絞れる果汁約26g→ビタミンC量13mg
☆りんごでもビタミンCは補える?
りんごのビタミンCの量は100g当たり4mgと、
レモンの1/25程度しかビタミンCが含まれていません。
また、りんごにはアスコルビナーゼという、
ビタミンCを破壊する成分が含まれていることが知られています。
しかし、最近の研究では、なんとりんごには体内のビタミンCを増加させる成分が
含まれていることがわかってきました。
国内やフランスで行われた人体実験や動物実験結果で判明したようです。
詳しくは→農研機構「リンゴ摂取による血液中の中性脂肪減少、ビタミンC増加、腸内細菌叢改善
栄養学はまだまだ未知なことばかり。
まだ知られていない、意外な効果を持つ栄養素が果物に含まれているかもしれませんので、
できれば人によって作られた食品よりも、天然食材を食べる方が望ましいといえます。
特に果物は毎日積極的に食べたいものです。
果物ゼリーや缶詰で果物を食べた気分になるよりも、フレッシュな生の果物を食べる方が
栄養が満点で、あなたの健康につながります。
体を壊して薬に使うお金よりも、毎日おいしくて栄養満点の材を食べ、
健康でいたほうが幸せですよね。
☆果物の食べ過ぎ注意
果物にはビタミンCが豊富であり、毎日食べることはとても良いことです。
ただ注意しなければならないことが「食べ過ぎ」。
果物には、体内で脂肪に変換されやすい「フルクトース」という糖分が含まれています。
そのため、果物の食べ過ぎは肥満の原因になってしまいます。
果物の1日の摂取目安量はだいたい握りこぶし1つ分です。
1日で握りこぶし一つ分の果物を食べてもまだビタミンCが足りないという場合は、
積極的にビタミンCの多く含まれる野菜を料理に取り入れることが大事ですが、
実際のところ、毎日野菜からビタミンCを十分に摂ることはなかなか難しいのが現状です。
そういった場合は、「今日はビタミンCがちょっと足りなかったな」と
思うときだけでよいので、サプリメントを飲むことも良いことだと思います。
たとえば、朝にみかんを2玉食べ、昼にグリーンキウイを1玉食べたとします。
これだと、結構な量の果物を食べていますが、ビタミンCの量は不十分ですね。
そういった時は、夕食の後にビタミンCのサプリを1つ飲むだけでも良いのです。
サプリメントにはいろいろな種類が出ているので、
当サイトのサプリメント比較表を是非参考にしてみてください。
もちろんスムージーやジュースにして果物を摂取しても良いのですが、
レモン果汁の例もあるように、果汁にしてしまうとビタミンCが破壊されることがあるので注意が必要です。
また、飲み物にすると、砂糖やはちみつなどの糖分を加えることがあるので、
糖分の摂りすぎにも十分注意が必要です。
そのため、私は果物には手を加えず、果肉をそのまま食べることにしています。
